Imagination Time

美しい自然の中で過ごす贅沢な時間。

朝の由布院→佛山寺→街の立ち寄り湯→夕暮れの金鱗湖

由布院の魅力のひとつに、四季折々の美しい風景があります。悠然とした姿の由布岳、穏やかな田園風景、大分川の優しいせせらぎなど、心落ち着く景色を見ながらのんびりと散策してみてください。

朝の「由布院」を気ままに歩く

由布院は由布岳をはじめとする山々に囲まれた盆地で寒暖の差が大きく、秋から冬にかけて幻想的な美しい朝霧の風景を見ることができます。ただ、いつも霧が出るわけではなく「前日の昼間が晴れていて暖かく、夜間冷え込んだとき」だけのお楽しみです。でも朝霧が見られなくても美しい朝の風景が由布院には待っています。昼間は賑わう場所も早朝なら人も少ないため、のんびりと散策するには早起きするのがやっぱりおすすめです。

大分川の源流にあたる水の豊かな由布院では、金鱗湖から流れ出る大分川やその大分川に注ぐ津江川、湯の坪川など、小川もたくさん流れています。たとえば、そのせせらぎに沿って歩くのも素敵な景色に出会えるはず。春には川沿いの桜並木の下に咲き乱れる菜の花、初夏は青々と茂るクレソンの群生、秋には一面のコスモスやススキが彩る、そんなとても美しい風景が1年中見られます。

川藻に隠れるように泳ぐ小さい魚たち、白サギやガチョウ、鴨の親子に出会うことも。そんな景色を楽しみに気ままに歩きながら、お気に入りの散策コースを見つけてみてください。すれ違う地元の人や旅行者との挨拶もきっと良い旅の思い出になることと思います。

佛山寺

次は金鱗湖から歩いて6分ほどの場所にある「佛山寺(ぶっさんじ)」へ。こちらは朝7時から開門しています。観光辻馬車の停留所にもなっている散策スポットのひとつですが、古くから由布岳の山岳信仰の場として親しまれてきたお寺で、地元の人からも大事にされている寺院のひとつです。

由布院に現存する最古の木造建築物とも言われる茅葺屋根の山門をくぐると、四季折々の自然が楽しめます。春から夏にかけては、山椿やシャクナゲ、シバザクラ、沙羅双樹などの花が咲き、秋には美しい紅葉が見られます。また樹齢350年の天然記念物のイチョウの落ち葉が庭を黄色く染めるのもとてもきれいです。お寺の空気に触れながら木々や花を眺めるのは、とても心穏やかになれる時間です。

このお寺の御本尊である「由布霊山観世音菩薩」は、天台宗の僧「性空(しょうくう)」が1000年ほど前に彫ったものとして伝えられる秘仏で、33年に一度しか御開帳されません。その御本尊が祀られている観音堂で行われる座禅・写経は、ひときわ心の静寂を感じます。予約すればどなたでも参加できるので、散策の折に体験してみても。

佛山寺をあとにしたらその周辺もぜひ散策を。馬車道として使われていた石垣の小道が続くのどかな散策コースで、昔の風情が残っています。清々しい気持ちになったあとは、温泉に入ってさらに身も心もさっぱりしましょう。

由布院立ち寄り湯

由布院温泉には、誰でも入ることができる共同浴場のほかに、立ち寄り入浴ができる宿がたくさんあります。なかなか泊まる機会がない人も、この立ち寄り湯で宿のおもてなしを感じてみてください。細かいところまで気遣いが行き届いたお風呂にきっと癒されることと思います。

それぞれの宿の雰囲気に合わせた趣きのあるお風呂は、造りもお湯もさまざま。由布岳を眺めながら入ることができる大きな露天風呂や、内湯と露天風呂がある個室のお風呂、グループで楽しめる貸切露天風呂、美しいコバルトブルーのお湯、温泉マイスターがいる宿など、選ぶ楽しみも。

そして、休憩できるお部屋付きのプランや食事も一緒に楽しめる宿もありますので、由布院ならではの贅沢な時間をどうぞ。予約が必要だったり宿によっては食事と入浴がセットの場合もありますので、事前に確認してから行くことをおすすめします。由布院の自然とともにある心地良い宿で、安心して心ゆくまで温泉を楽しんでいただけますように。

夕暮れ時の散策も気持ち良い「金鱗湖」

温泉でのんびりと疲れをとったあとは、由布院を代表する観光スポット「金鱗湖」へ。この金鱗湖の湖底からは清水がこんこんと湧き出ており、いつでも水がきれいです。また、周りの支流から温泉が流れ込む影響で年間を通して水温が高いため、冬の寒い朝には温度差で湖面から立ち上るモヤが霧のように辺りを覆います。

その幻想的な光景は有名ですが、夕方の金鱗湖も実はおすすめです。その昔、儒学者の毛利空桑(もうりくうそう)が、湖の魚の鱗(うろこ)が夕日に輝くのを見て「金鱗湖」と名付けたと伝えられているように、夕日で輝く金鱗湖もとてもきれいです。また、金鱗湖の象徴ともなっている湖の中の鳥居は、金鱗湖のそばにある「天祖神社」のもの。もともとは近隣にある「佛山寺」の鳥居でしたが、明治時代になって神仏分離令が出されたときに、お寺である佛山寺の鳥居を金鱗湖に移したそう。そんな歴史ある鳥居も夕暮れどきはいっそう神秘的に見えます。

この金鱗湖、日中はとても混み合うのですが、夕方はわりと人も少なくなり、気持ちよく散策できる時間帯です。四季折々、見る場所によりその印象が変わる金鱗湖、20分ほどで周れますので訪れた際はぜひ散策してみてください。